まだまだ残暑厳しい中、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
さて、前回に引き続き。2つめの声のお話し。今回は、
「体の声を聴こう」です。
前回、「石の声を聴こう」とも関連しますが、石の声を聴いて、実際にそこに手を、足を置こうとするのだけれど、そこになかなか到達しない、と言う事は多々あるかと思います。
そこで、次に考えてほしいのが、「体の声を聴く」事です。
たとえば、今、
・自分の手はどうしているか?腕が曲がってもう体を支えるだけで手一杯なのか?
・足の置く位置は低すぎないか?膝の向きはどこを向いているか?
・腰が落ちてぶら下がり状態になっていないか?
・疲れて力が出ないのか?筋力等が足りないのか?
と上げていけば、キリがないかもしれません。
そうした頭の先から足の先まで体に意識を持って登る事、そしてそれが自分のイメージしたルートに対して適正であるか。と言う事を考えてみていただきたい。
こういった「体の内側に意識を向ける事」、それはヨガや太極拳などとも近しい関係にあるかと思います。ただ、それらよりも筋力がある程度必要な分、よりエネルギーも消費するスポーツであるかと思います。
また、これができるようになると、他のスポーツでも生きてきます。たとえばランニングのフォームであったり、野球ならばスローイングであったりと。そういった意味でもじっくりと体の内側と向き合うのもボルダリングの楽しさの一つかと思います。
ぜひ、皆さんも「体の声を聴いて」登ってみてはいかがでしょうか?