こんにちは。さびこぶです。
今日から3回に渡り、「○の声を聴こう」と題して、私がボルダリングをするにあたり注意している事のお話しをしたいと思います。
まず一つ目のお話し。それは、
「石の声を聴こう」です。
さて、いきなりきょとんとしてしまうかもしれませんね。石がしゃべるわけないだろ!おっしゃるとおり、石そのものはしゃべる事はありません。
しかし、その石が「こうつかまってほしいなぁ」「ここはこっち側で持つとイイよ」「脚はココに置いてね」といった事を石は実は雄弁に語っているんだと、私は思っています。
たとえば、この写真、正面から見るとただの石、ですが、
ちょっと角度を変えると、左方向に持ち手が広くなっている。だから「左手でつかむとしっかり体を支えられる」と言う事です。
そして、それら石の置き方、さらに石の持ち手を考えると、次にどうすればいいのかがわかってきます。そう、それはチェスや将棋にも似た考え方。だから、ボルダリングは「頭も使う」スポーツなのです。
登る前の人が身振り手振りで「エアボルダリング」をしている方をよく見かけませんか?
実はこれが大事な「イメージトレーニング」。そう、登る前からボルダリングは始まっているんですね。
そして、初級クラスのルートは石がつかみやすく、またその暗号を読み解くのも簡単ですが、レベルが上がれば上がるほど、より暗号がわかりにくく、そして持ち方(置き方)も難しくなっていくのです。
だから、ぜひ皆さん、まずは登る前から「石の声を聴いてみて」下さい。これを意識しただけでもずっと登りやすくなると思いますよ。